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Michigan Lake の鳴り砂

 鳴り砂情報が久しぶりに入ってきた.旦那の里へ帰り,避暑しているところのミシガン湖畔に鳴り砂があると,メールが入ってきた.「歩くと,キュッキュッと鳴っている」というのである.返信がちょっと遅れたので避暑地をチェックアウトしたとことであって,その場所の砂は取れなく,その場所の近くの砂を120ccほど持ってきてくれた(写真参照).

 1.場所&情報:アメリカミシガン湖

WhiteLake 国立森林公園内

 住んでいるところはランシング。北西へ。グランドラピッズを通り過ぎて国立森林公園の下(南)あたりです。ミシガン湖の一部、Duck LakeとWhite Lakeで泳ぎました。Duckの方がよい音が出ていました。

 2.採取日&採取者:2016.7.30,志波和美

 3.粒子写真

 2002年12月3日の島根県大田市仁摩町馬路町の琴ヶ浜の中央の琴姫前の粒子写真と比較すると,

 3-1.粒度:ミシガン湖の砂は琴姫前と比較すると少々小さい.(正確には篩測定必要)

 3-2.粒子形状:ミシガンの砂が少し丸みがあるように見える.洗浄は「波+風」か?

 3-3.成分:視覚的観察によると,光沢があり,石英質に富んでいるようである.

 4.音の解析

4-1.原砂:採取されたままの砂は,現地の採取したところでも音はしなかった(採取者の感覚)と同様に,容器(写真)でも鳴らなかった.

4-2.煮沸:容器で鳴らすと,キュッという音が発生し,回復が見られたが,スペクトル解析をすると,鳴り砂特有の魚の骨のような波形および倍音構造のはっきりとしたスペクトルは示さなかった.スペクトル解析をよく見ると,最初の波形に若干の倍音が見られる.(波形部分位置解析参照.スペクトル解析下図)

 5.簡単な考察

5-1.スペクトルのグラフでは893.75Hzと1,206.25Hzで倍音にはなっていないが鳴り砂であると判定する.

5-2.スペクトルバンドをよく見ると、部分的に倍音構造になっている箇所がありそこをサンプリングしてスペクトル解析を行った。

そのとおり、658Hz,1282Hzと倍音を示している。

 

 ミシガンの鳴り砂の音はここでの実験で,すばらしい鳴り砂特性を示していないが,この解析の結果、部分的であるが鳴り砂であると言えよう.サンプリング個所が波打ち際から離れ,常に洗浄されていないという条件がそうさせていると考えられよう.また,煮沸洗浄をもっと行えばさらなる回復が見られるかも知れない.

2016.8.16志波

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※ 令和元年5月1 日:メールが受信できそうです!テスト中〜

ありがとうございます!メッセージを送信しました。

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