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無患子の種

    青少年のための科学の祭典

      2002 全国大会
 
​このイベントで見つけた無患子の記録が出てきた。その無患子は今我が家の庭先で大きく育ってきている

2002科学の祭典

東京北丸の内公園にある科学技術館

無患子種

拾った無患子の種

無患子サイズ

長さサイズ

無患子の木

緑にたくさん実った無患子

無患子芽��吹き

芽吹いていた無患子

セミの抜け殻

無患子の木にセミの抜け殻

雑感

 頭の中には「もしか袋」がある。この袋は、お坊さんが首に下げている袋のことである。しかし、それは本当の名前ではないかもしれない。巡業しているときに、もしかしたら頂き物があるかもしれないので、頂いたときににはこの袋に入れるというのである。

 それと同じように、自分の頭の中にもしか袋を意識的に持つようになった。その話しを聞かなくても、その袋はあったであろうが、そのような話しを聞いてからは、意識している。現代風に言うなら、常に情報のアンテナを張っておくということかもしれない。

 私は腕に手作りのブレスレットをはめている。宗教的な意味は全くない。しかし、見方によってはそう見えるかもしれない。その辺の議論はここではしないとして、そのブレスレットの玉の一つが割れてきていた。ムクロジという木の実で作っているが、炊事をしていて濡れてふやけてきたのである。この実はめったに手に入らないもので、仁万でいろいろと尋ねていたが、知っている人はいない。

 今回の祭典は、200近くの出展があったが、その中に、草花の種のコーナーがあった。立ち寄って話しを聞いていたが、その合間に「この実は何かご存知ですか」と失礼な質問をした。もちろん答えはすぐに返ってきた。「ムクロジでしょう。それならこの会場の正面の700m位のところにありますよ」と教えてくださった。一瞬うれしかったが、この広い公園の中で、すぐ前と言っても、ムクロジの木がどんなものだかも知らないで歩き回っても見つかるはずはないと思った。

 昼食を終えて、ちょっと外に出てみた。やはりどちらに行っていいか検討もつかなかった。木陰のベンチに腰を下ろして少し休憩した。それでもと、ちょっと園内を歩いてみた。ちょうど、公園を管理されている電動草刈りをもった人に出会った。

 「あの、ちょっとお聞きしたいんですが、この公園にムクロジの木があると聞いたのですが、、、」「あ、ありますよ」とわざわざ案内してくださった。それは私が休憩していたエリアであった。大きな木で、その下には沢山の黒い実が落ちていた。「わっ、あった!」私はうれしく声を上げた。「これもらってもいいですか」「え、どうぞどうぞ。これなかなか芽がでないんですよ。まだ私は見たことがありません」「そうなんですね、私ももう2年近く水に浸けているんですが、全然発芽しないんですよ。ありがとうございます」木の回りを何度か拾い廻っていたら、発芽している実を見つけた。拾ってきて、今、鉢に植えているんだが、、、成長してくれるだろうか。

 

 これが、まさしく「もしか袋」であろうと思った。沢山

の実を、3日間にわたって昼食の合間に拾った。

2日目に、拾っていたら「何をなさっているんですか」と40歳くらいの女性が近づいてきて聞いた。「え、ムクロジを拾っています」「え、これがムクロジですか。2ヶ月ほど前に私も見つけて、なんという実だろうかと、思っていたんですよ。思いが解けたわ、、、」「この実でこんなものを作るんですよ」「ま~、すてきですね」と思わぬ出合いがあった。

 公園には沢山の蝉の穴があいていた。そしてふとムクロジの木を見上げたら、沢山の蝉の抜け殻があった。こんなに集団で見たのは初めてであった。他の葉っぱにもたくさん着いていた。

 ムクロジの実は、今青々と実を付けていた。これが熟して落ちるのはいつごろなのであろうか。東京に行く楽しみが増えた。公園管理所に聞いてその時期に足を運んでみよう。

 

※ムクロジは、羽子板の羽根のところに使われているものです。果肉の方は、むかしは洗剤に使われていたという。数珠にも使われる。

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