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『白浜の自然を守る会会報』No.6(1986)
に次のような記事が出ている。
・「〜養浜計画が進んでいるが、砂だけを町当局は考えているのだろうか。生物の棲む浜であってこそ大衆の来る浜である。
浜ガニが走り穴をほり、小ガニ、小魚が渚でいてこそ浜だ。〜」
・同じページに、『鳴き砂と蟹』(真鍋 黌 [なまび] )という表題で
「〜の白浜(瀬戸村)の村民は、一日の仕事を終えて鉛山村まで行き、風呂に入って一日の疲れを癒し、その行き帰りの道中に伝わる怪談等は、今や知る人も少なくなった事であろうけれども、風呂の行き帰りに、村人は銀沙歩(白良浜)を歩くと砂が鳴き、明日の天気が良い時程良く鳴いたという。又、浜は海岸植物が多種自生し、風から砂を護り、中でも浜防風が多く棲息しており、村民は春、若葉等を採集、食用又は薬用にも使用した。〜」と綴り、以下の歌が引用されている。
御熊野の 真白良の浜の 鳴き砂に
浜防風の 白き花咲く
遊 海
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浜には草花、生き物の存在が大切で、それらがあってこそ浜であると言っている。今、鳴り砂をまとめている時、私の古いファイルから出て来た。白浜教育委員会に問い合わせて、真鍋さんに連絡が取れた(2019.4.4)
白浜一帯に高層ビルが林立し、風の向きが変わり海浜の砂が逃げオーストラリアの砂をなん億の金をかけて入れたという。
現在の白良浜の鳴き砂の音は悪くなったということである。