![]() 槐の板を10✖️5mmほどに切り出しナイフで荒削り. | ![]() 右下のように鋸で切り出す. |
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![]() 箸の頭にカラーでお飾り.「寿」と記入. | ![]() 箸の頭にカラーでお飾り.「寿」と記入.チューブ入り化学漆で.ここからの水の浸み込みを防ぐ効果もある.こちらが主. |
![]() 水ペーパーSiC600#で研磨.凹凸の毛羽立ちがあり,この作業で表面はさらに滑らかになる. | ![]() 水研磨した後,天日,風で自然乾燥. |
![]() このような感覚で配置 | ![]() 「祝」の落款を作って箸に記名. |
![]() このようにして30膳できた. | ![]() 箸についての説明.私の箸についての講釈. |
![]() 日常での箸の手入れ法. 自然の木で作っているので,食器洗浄乾燥機で洗ってないけない.曲がりが出る可能性が高い!こまめに水洗いしましょう. | ![]() A-4の用紙を縦に半分にして袋を作る.箸と説明文,箸のお手入れ法を入れて,出来上がり. |
縁起箸の数々
1.南天 難転:難を転じるという縁起箸
2.椿 椿壽(チンジュ):春という字は、”どっしりとしたさま”と言うことで長生き、長命箸。人の長寿を祝っ ていう語。
3.柳 家内喜:家中が喜ばしい。柳は年の初めのころ芽吹くということで縁起がよい
4.水木 勝木:勝木といい、箸材として由縁があり、祝い箸として最高
5.栗 やり繰り:やり繰りが上手で家内円満。また、神が来るという語呂合わせ。
6.柏 :子孫を見守って別れるゆく木
7.松 :松葉には裏表が無く,心清き人を意味する。また、2枚葉で夫婦円満
8.柚子 結寿:良いことを結ぶ箸
9.月桂樹 ビクトリーチョップスティクス:勝利を祝う箸
10.槐 縁壽:良縁を結ぶ箸。槐=延寿(えんじゅ)とされ、病魔を払い寿命を延ばすという縁起物。
11.柞(イス):結寿箸とした夫婦箸とした祝い箸。蚊母樹とも書く
大学65’同窓会,古希記念に箸
1965年入学の化学工学科同窓会が10月14日大津で開催される.皆古稀を迎える年であり(過ぎているものもいるが)記念品を,ということで,幹事さんたちが考え末,私の趣味の箸を配ろうと話が進んだというのである.親友から電話が入り,私もありがたいと受けた.すべて私に任せるというのである.
どんな箸にしようかといろいろかんがえたが,候補として,南天,柳,柚子,水木,栗などの縁起箸はこれほどの数の箸は在庫がない!
材料を探すと,槐の板があり,数とサイズがなんとか間に合いそうであった.長さはもう1〜2cm欲しかったが数を重視するとそうは言えなかった.
早々にカット.有効に切り出すために,15mmの厚みのある方を,台形にカット.すなわち,10mm,5mm(正確には鋸の厚みがあり9.5✖️4.5となる)の台形になるようにし,他面は10mmの平行棒に切る.
四角になった箸の角をナイフで削り,箸の形にする.鋸で切っていくと,木目に沿って破れやすくなるし,ナイフを入れるときに逆目になったりするので,強度を考えながら荒削りする.
荒削りした後,サンドペーパーで形を整える.80#,120#を使う.240#も持っているがここまで仕上げる必要はなさそうである.一膳一膳太さや先端のサイズなどを調整していく.水ペーバーではもう形状補正は大変であり,この時点で丁寧に仕上げることが大切である.
木の種類によっても違うが,水につけると必ず.表面は毛羽立(ザラザラとした凹凸)となりこれが水ペーパーで除ける.
乾燥して,箸頭にお飾り.その後,ロットナンバーとサインをいれる.
箸に透明漆を2度塗り.乾燥後,専用のワックス(水蝋樹虫,イボタロウを主としたものカルバナ,蜜蝋,荏油の混合ワックス)を塗布し乾布で摩擦仕上げする.
これで箸は完成.
お飾りとして,〆を作り,袋,講釈を書いて今回の宿題が出来上がり!